こんにちは、トウシモンです。
お盆休みの相場は、ほどほどの動きで収束したかに見えます。
昨年のトルコリラ/円のように機関投資家による、急激な円高進行する通貨もなく、構えていた人たちは、少々肩すかしを食らった感じでしょうか。
しかしながら、私には、まだまだ予断は許さない雰囲気が世界中を覆っているかのように感じています。
アメリカと中国の貿易問題は、大きな波が立ったと思えば、自然に収まったかのように振る舞ったり、大きなうねりと静けさが未だに繰り返しています。トランプ大統領がtwitterに投稿するだけで、この波は大きくもなるし小さくもなります。
別名トランプ砲には、十分にアンテナを張っておきましょう。
翻訳も簡単にできるので、フォローしておくというのも一つの手段です。
また、2つの大国の陰で、漁夫の利を狙っている国もチラチラと見え隠れしています。
FXに限らず、投資の世界に片足でも踏み入れれば、投資に無縁だった人も世界情勢が自分の投資案件に直接関係していることを実感しているはずです。
そして、それらの動きが、FXの世界ではダイレクトに影響を及ぼしてきます。
リスクについて考える
FXにおけるリスクを考えてみましょう。
いまの日本と韓国のように政治的な国と国の対立であったり、地政学的な問題。
はじめに触れた米中のような経済問題からくる対立など、個人投資家1人ではとてもで太刀打ち出来ない事象など。
つまり、個人投資家がどうあがいてもその事象に影響を与えることが出来ない事柄。
これをリスク1(外的要因)とします。
もう一つは、投資家個人の考え方、投資スタイルなどによって、結果的に誤った状態に自分自身が墜ちていく状況。
これをリスク2(内的要因)とします。
リスク1(外的要因)
リスク1については、大地震や噴火などによる自然災害など突発的な出来事、国と国との対立などが考えられます。
このところ、18円中盤~19円台前半で推移して、落ち着きかけていたトルコリラ/円ですが、ちょうど今日、シリアのイドリブで第9号監視地点に向かっていたトルコ軍の車列に対してアサド政権側が空爆を行い、民間人も死傷した旨のニュースが流れると、18円後半から18.5円あたりまで一気に円高が進行しました。
トルコは、米国の次世代戦闘機購入を止められ、ロシア側からミサイルの調達を行うという米国にとっては面白くない政策をとっています。にもかかわらず、米国国務省の報道官は大国ロシアが後ろ盾のアサド政権に対し、非難の声明を発表しています。
トルコリラ/円は、FXの世界ではスワップ(金利)が大きい方なので、日本国内では、buy(買い)が優勢ではありますが、今回のようなことが起きると円高方向に進みやすく、高値つかみはスワップの恩恵よりも為替差損(含み損)が大きくなるでしょう。
このように、リスク1にたいして個人投資家は情報を素早く仕入れて損失が膨らむ前に的確な判断をするしかないという後手の対処しか出来ません。
リスク2(内的要因)
リスク2については、投資家個人のマインドや投資手法など、反復学習をしていけば、回避も可能になるリスクと考えることが出来ます。
初心者の投資家にありがちなのが、負けているときに「出来るだけ早く(出来れば一気に)取り返したい」という感情が芽生えてくることです。
この感情を「自己抑制」することができれば、初心者から中級者へ成長できるといっても過言ではないでしょう。
また、以前も別の記事で触れていますが、負けが込んでいるときにはいったん相場から離れるということが出来るようになりましょう。
また、1日の負け額(許容範囲)はいくらにするのか、損切りはどのポイントで行うのかなどは、書き出して見えるところに貼っておくと効果が持続しますよ。
まとめ
リスク1に対して、リスク2は回避可能だということにお気づきだと思います。
FXでは、レバレッジを手持ちの金額の最大25倍(国内)まで外貨を購入することが出来ます。
原理的には、例えば、手持ちの100万円を使って、2,500万円の外貨を買ったり売ったりすることができるということになります。
このように、自分の元金にたいしてどのような取引をしていくのが良いのかをしっかりと理解することが、個人投資家が見えないリスク1やリスク2にさらされながら生き残っていく方法になります。
勝ち方を覚えるまでは、レバレッジを高くしすぎないように気をつけましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。