こんにちは、トウシモンです。
先週の外国為替相場は、ポンドが主体と思いきやアメリカと中国のケンカがいつまでも収束する見込みがないので、三者三様の怪しい不透明な動きをしています。
「休むも相場」と言いますから、明確なエントリーポイントが見つからなければ、無理をしないのも吉ですね。
無駄な突っ込み(ポジポジ病)をして火傷しないようにしましょう。
米中の貿易戦争(TANKAN)
アメリカは対中国への関税「第4弾」を9月1日に発動し、中国も即時報復措置で対抗しています。
フランスで行われた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の会場では、
「近く中国と交渉を再開する予定だ。中国は取引を望んでいる」と語ったことがニュースでも取り上げられていたが、またしてもちゃぶ台返しを行った。
アメリカ大統領選挙の2020年まで長引くと見る報道もあるようだが、両国共に落としどころは持っているハズ。
私が思うには、早ければ今年中に再度停戦か、互いに譲歩(痛み分けのフリもあるかも)を受け入れるのではないでしょうか。
根拠は何かと言われれば、シンプルに今回の二国間の関税対抗によって米国21.2%、中国21.8%という関税平均の状況を長期化させるメリットが米中共に見られないから。
アメリカの高関税は、(保護主義に向かった)1930年代の約20%に匹敵しています。
また、金本位制の維持に固執して、高金利政策と緊縮財政を推し進めました
ガンガン自分の姿勢を貫き通して、FRBに金利政策に対するプレッシャーを与える
フーヴァー大統領が不況を長引かせ深刻化させてしまった政策と逆のことをやっているともいえる
フーヴァーは、1932年にルーズベルトに大敗しているんだ
もし、結果が思ったように出なかった場合には、トランプ大統領の政策は失敗と判断され、ニュー・リーダーの誕生もありそうだよ
また、WTO(世界貿易機関)によると20%を越える関税を課しているのは、保護主義国のバハマ(32%)とスーダン(21%)のみ。
世界の二大貿易貿易大国がこの状況になっているのは、近代経済にして異常。
そして、二国間の(リーダーによる)メンツが見え隠れする貿易戦争も異常。
ややもすれば、他国(日本も含む)も巻き込む巨大タイフーンにより、世界経済戦争へ突入です。
米中の問題をおさらいしようかと思いましたが、長くなるので省略。かわりに某国営放送局がブログ形式で記事を出していたので、そちらのリンクを貼っておきます。
読んだら戻ってきてねw
トランプ大統領 with Twitter
外国為替市場は、窓開けスタートでしょうが、「行って来い」もありえそう。
メディアでは、米中の問題ばかりが一般のニュースで取り上げられていますが、トランプ大統領は相も変わらずつぶやきまくってます。
1つ目はこちら
The Economy is doing GREAT, with tremendous upside potential! If the Fed would do what they should, we are a Rocket upward!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) August 29, 2019
「アメリカ経済は素晴らしい成長を遂げている!」
「FRBがやることやれば、まさにロケットだぜ!」
ついこの間、金利政策で動いたFRBにたいして、まだ足りねーよ!と嫌みをチクチク。
2つ目はこちら
The Euro is dropping against the Dollar “like crazy,” giving them a big export and manufacturing advantage…and the Fed does NOTHING! Our Dollar is now the strongest in history. Sounds good, doesn’t it? Except to those (manufacturers) that make product for sale outside the U.S.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) August 30, 2019
対ユーロに対して、
「私たちのドルは今や史上最強だ!」
「FRBは何もしてないけどな!」
いや、本当に大統領ともあろう人が圧力かけまくりです。
もはや、ストップかけられる人材がアメリカにはいないのね…。
ただ、ユーロが弱いのはアメリカが主ではなく、イギリスのEU離脱問題(ブレグジット(英語: Brexit))が大きいので、トランプさんは便乗してFRBを口撃しているといったところでしょうか。
このしつこさ、案外フーヴァー大統領を反面教師にしているかもしれませんね。
結局のところ(まとまらない)
日本には、「窘める(たしなめる)」という言葉があるけれど、
英語だと「reprove」でしょうか。
いくつかの辞書でみると、「叱る、責める」なんて意味もあるから、トランプ大統領にどう言えば(というより、誰が言えば)日本語的な窘めるの意味が通じるのだろうかと空想の世界を行ったり来たり。
「アメリカ・ファースト」
この精神が、アメリカの国民に受け入れられている間はなかなか揺るがないのかな。
我々トレーダーは、しばし見守るとしましょうか♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※追記
やはり、この日は「行って来い」となりました。
焦らず騒がず、チャンスを生かしていきましょう♪